月に一度、東京にて東洋はり医学会の本部研修がある為、先日も行ってきましたが、さすが東京!!!

暑い!!!そして寒い!!!

以前東京に住んでいたので、なんとなく長めの羽織る物を持って行ってましたが、気温だけみて軽装で行ったら体調崩しますね^^;

そんな今回は、夜のニュースでも特集が組まれていたりする症状。

月経前症候群 通称PMSについてです。

男性には馴染みは無いと思いますが、女性でしたら一度は耳にした事があるかと思います。

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月経の4日前〜10日前頃から起こる、ココロとカラダの症状です。症状は様々でイライラや怒りっぽくなる。憂鬱さが抜けない。食欲不振。常にボーッとする。集中力がなくなる。感情の起伏が激しくなる。頭痛。腰痛。のぼせ。吐き気。悪心。目がかすむ。目の奥が痛くなる。などさらに多くの症状が混合して現れてきます。

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主に女性ホルモンが関係しているとされ、エストロゲンとプロゲステロンの高まりの中起こると言われています。

東洋医学では

では、東洋医学ではこのPMSをどう見るのかです。

まず関係してくる主たる臓腑は、肝、脾、腎です。

肝の性質

血を貯蔵する役割と、身体への分配量を決める役割があります。ストレスに弱く、生み出す感情は怒。体表では目。司る液は涙。そして熱を生み出す臓器です。熱は上に登る性質がありますので、この熱が、頭に登り怒りを生み、目を乾燥させ、頭痛も招きます。また、月経と共に、血が少なくなる為下半身では、冷えが見られたり、肝と密接な関係がある筋肉に伴い足がつるなどの所見が見られます。

また、特に肝の症状が強い方は、月経が遅れがちとも言われます。(血が不足し、分配がうまくいかないので、量も少なめ)

脾の性質

消化器系の働きと共に、血を外に漏れ出ないようにする役割を持っています。思い悩む事に弱く、思い悩み食欲が落ちてしまいます。肝が筋肉と関係するように、脾は肌と密接な関係があります。月経前、月経中肌荒れが酷くなる方は、食事の内容と、冷たい物の摂取を控える事で少し緩和するかもしれません。また、全身の倦怠感、浮腫み、下痢、重だるさも脾が関係してくるのでお腹を温め、胃腸の働きを助けてあげましょう^^

脾の症状が強い方は、月経の周期が早くなりがちとも言われています。(漏れ出るものを防げない為)

腎の性質

両親から貰う先天的な元気(絶対量は個人差がある)を用い、身体の生理的な活動を支えます。また、西洋医学的にもそうですが、泌尿器、生殖器と関係してくる為、とても重要です。腎が弱まると身体が温められなくなり、各臓器の本来の働きが出来なくなってしまいます。また、成長、老化とも関係しているのが腎で腎が司るものとして、骨、髪、耳など年齢と共に変化が見られるものが多いです。ですので髪がパサついたり

腎の症状が強い方は、生理的なリズムを崩している事が多く、月経は不定期になりがちと言われます。下腹部と内くるぶし付近を温めて、腎の力を助けてあげましょう。

これらの働きが、月経前の準備段階で高まってくるですが、ここでバランスを欠いてしまって現れるのがPMSです。

なぜ症状が出るのか

まずはこういった症状のある方は、薬やネットを見て不安を募らす前に日常生活を振り返ってみてください。身体に冷えを招くような生活や、不規則な生活環境や、溜まった疲労が根底にあるかもしれません。または、身体がとてもストレスを受けやすい状態にあるかもしれません。

前にもお伝えしましたが、現代はストレスとは切っても切れない関係です。ですが、ストレスを感じにくい身体を作る事は可能です!

ココロを強くするのも良いですが、ヘタすると根性論になりかねません。ですが、ココロとカラダは繋がっているのですから、栄養をしっかり摂り、食べ過ぎず、身体を動かし、しっかりと睡眠をとる。昔からごく普通に言われてきていることです。カラダを充実させていれば自然とストレスに対して強くなります^^

身体は、自然と自分の力で良い方へ戻ってくれようとはしています。(自己治癒力)ですが、その修復さえ間に合わなくなっている状態であれば、鍼を試してみるのも一つの手だと思います。

鍼はその自己治癒力へ働きかけるものです!ルートを外れてしまった身体の流れを正規のルートに戻してあげる事が、最終的には必要です。薬を飲みながらでも全く構いません!自然と薬を使わずとも平気な時期が来ますので、その時にはきっと身体は変わっていますよ♪

 

温穂堂HP   http://www.onpodou.com/
次回  小児の鍼  へ続く!

 

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