前回のブログでは自身の事を、長々と読んでいただきありがとうございました。
2話目となる今回は、東洋医学における基本的なことのお話しです。
東洋医学とは何か?皆さまは東洋医学と聞くと何を想像しますか??
鍼灸? 整体? カイロ?(カタカナだし違うかな~)いろいろ浮かんでくると思います。
- 柔道整復(国家資格)は日本古来の伝統医療で、日本という観点から、東洋医学とも取れますが、柔道整復術に関する源は、西洋医学から翻訳されているものであり、ベースは西洋医学だと思います。
- カイロプラクティック(日本では民間療法ですが、アメリカなどでは国家資格)はアメリカを発祥国とする、筋骨系、神経系にアプローチする医療です。(日本では医業類似になります)ですので、やはり西洋医学なのでしょう。
- 整体(民間療法)は日本古来と中国由来のものがあるようです。施術的には似ていますが、医学という観点でいくと、医学ではないと思います。
現在、鍼灸と整体、カイロ、柔道整復などを、一つの店舗として行っている所が多いため、勘違いをされる方もいらっしゃると思います。ですが、それぞれ似て非なるものなのです。
同じ治療院で行われていても、これだけ違うのです。国家資格だから良いとか、民間療法だからどうとかいう話ではなく、身体が辛く、東洋医学の扉を叩こうとする時、医学としての見極めと選択をして頂きたいのです。
私自身もチェーン店化する国家資格(あんま・マッサージ師免許)を有さないマッサージ店で揉んでもらったこともあります。
では、選ぶときに何で分けていくか。。その時、やられて「あ~気持ちよかった」というやられた感を大切にするのか、 その症状を根本的に治したいのかという事に尽きると思います。
結論として東洋医学とは
鍼灸医学、漢方医学合わせたものです。
※東洋ですので、アーユルヴェーダ(インド大陸における伝統医学)を含む事もあります。歴史からさかのぼると、2000~3000年の歴史があり、私のブログではとんでもないことになるかもしれませんので、省略させていただきます。
気になる方は、Wikipediaで東洋医学、中国医学で見てみてください (こんな対応あんまりですが、私の知識だけでは語るに恐ろしい。。。)
では次に西洋医学について少しだけ。
まずは、何と言っても日本は西洋医学です!内科、外科、眼科、耳鼻科etc ここが悪ければこの病院!ととても分かりやすく、一度は必ずお世話になったことがあると思います。医学を引っ張り、新たな可能性を常に進化し続け、新薬の開発や、医療技術の進歩なんて凄いなんてものではないですよね!!あらゆる局面で医学は進歩し人々の支えとなっています。
なのに、患者が減らないのは何故なんだろうか??
医学のみならず現代の進歩の影には、絶え間ない努力があります。特に日本人はとても勤勉だとも言いますよね?新しいものを発明するため・新しいものに順応する為・常に誰かと共有できるSNSが身近にあるため。様々な要因で心と身体は常に刺激の連続です。そうなると、やはりいろんな症状を伴うのです。それこそ、精神的な症状は時代の進化とともに増えています。ここが、患者数の減少に繋がらない一つだと思っています。
東洋医学と西洋医学の違い
※あくまで私の考えの中なので、東洋医学によった書き方になることをお許しください。。
西洋医学は病名をつけ、それに対する薬の処方。又は手術などで対象となる物体を取っていきます。即効性があり、その時抱える症状が緩和するスピードが速いと思います。西洋医学でなければ治すことの出来ない病もたくさんあると思います。ですが、病名がつかなければ、痛み止めだけの処方もあります。また薬の副作用を伴ったり、薬を止めると痛みが戻ったり。薬の考え方は、薬が蓋となり、悪いものに蓋をする。だと思います。骨折などは骨がくっつくなどゴールが明確です。ですが重い症状の場合、薬を飲み続ければ痛くないなどはゴールとみて良いのかどうなのかと思います。
では東洋医学(ここでは主に鍼灸)ですが、病名はつけれません(法的に)が、そもそもつける必要もありません。なぜなら、病名によって鍼の仕方を変える事はないからです。では、何に対して治療しているのか。それは、身体の各臓器のバランスです。
望診、聞診、問診、切診をとうして、どこの臓器がどう変動しているのかを診ます。これに従って鍼をしていきます。用いるのは鍼と灸ですが、その臓器、身体のバランスを最善に導く手助けであり、身体を良くしていくのは患者様の自身の身体なのです。病の状態や、変動が慢性か急性かなどで完治までの時間は異なりますが、身体は確実に良い方向へと変わっていってくれます。
東洋医学は西洋の薬のようなスピード感はないかもしれませんが、自身の本来の力で病から脱却し生活できる身体をつくる方向へ向かってくれます。もし毎回病院に行っても特に異常は見られないのに、身体には明らかに不調がある。または、症状はないが、数値が高い為に薬を飲み続けている時、生涯薬と寄り添っていくことを選ぶのか、自身の本来の力で病から脱却し生活することを選ぶのかということが、まだ東洋医学を試したことのない方々にお伝えしたいことです。決して西洋医学を否定しようという大それた事ではなく、西洋医学でも改善が望めなく諦めている症状にこそ鍼灸は力を発揮するとお伝えしたいのです。
前回みたいな感覚では書けないですね 汗
では、各臓器の変動を見ていくなど、色々とお話しする前に、考え方のベースの一つにもなる五行論(ごぎょうろん)の一部をお話しします。
まずは、上記のメモ用紙の裏に書いた渾身の絵をご覧ください。
一番上から(木→火→土→金→水)と並びます。これが何を表すかですが、自然界の仕組みです。イラストで伝わると自身はありますが一応。。。
木→いわゆる木を表します。 火→火、炎を表します。 土→自然界の土を表します。 金→土の中にある鉱物を表します。 水→水、川を表します。
続いて、外の右回りの→ですが、これはその前後の関係を表します。木は、薪となり火を生み、火は燃えて燃やしたものを土に帰します。土の下には鉱物がありその鉱物(鉄など)から、カマや、ノコギリを生みます。鉱物は冷やされると、キンキンに冷え、表面に水滴を帯び、水を生みます。そして水は木々を栄養する。と一周するのです。 これを相生関係といい、何かが欠ければこのバランスは崩れます。
※諸説ありますが、私自身の言葉として書いています。
では続いて、1枚目の渾身の絵の中にある星形の矢印について、上記の更に渾身の裏紙の絵をご覧ください。
上から、水は、火が強くなり過ぎない様に時として鎮火させることが出来ます。火は、金(ノコギリなど)を溶かす力を持っています。金は、木々が大きくなり過ぎた様に、間引く為に時として切り倒す事も出来ます。木は、土のなかにある栄養を吸収します。土は、水・川などが氾濫しない様に堤防を作り、川の流れを保っています。
この1枚目の星形はどんな関係かというと、それぞれに制限をかけバランスを保っている関係、相剋関係といいます。
これはすべて人間の身体の臓器の関係の中でも起こっている事なのです。そしてこれが保たれていれば病気にならないというのが、東洋医学の考え方です。
例えば風邪をひくとき。風邪が流行っている中で風邪になる人、ならない人というのは、その風邪に対抗できる身体があるかどうかです。そんな時に、上記のバランスが崩れていれば、まんまと風邪は入ってこれるのです。では、風邪とどう鍼は向き合うのか?
(風邪に鍼?????)
そうです。風邪にも鍼です!上にも書きましたが、身体のバランスが崩れ、そこから侵入した風邪は、バランスを取り戻した身体には容易に追い出すことが出来るのです。 一般的には薬を飲み、熱を下げる。これは最初の方にも書きましたが、身体が闘っているのではなく薬で弱めている状態です。すると、熱は下がったけれど咳だけがどうも続いてしまうといった状態になるのです。そもそも熱が上がる=身体は闘っている状態なのに。。。。。。では、鍼は!鍼は風邪だろうとなんだろと、バランスを崩した一番の要因となる臓器にスポットを当て、そこを回復させるわけです。するとどうでしょう。力を取り戻した身体は、風邪の細菌と闘うわけです。西洋的になりますが、白血球というものは、そういった菌と闘うわけですし。(なぜここで西洋を入れたかは単純に説明がしやすく。。。すみません)
すると結果的に、身体は風邪の菌本来を退治し、症状も抜けていくのです!
と簡単に書くとこういう流れで身体を変え、症状をなくす医学が東洋医学なのです。私自身、鍼と出会ってから風邪で病院に行くことはほぼありませんでした。行くときは、診断書が欲しい時。
診断書が必要な時ってあるんですよね ^^;
と、2話目もなかなかまとまりのない長文となりました。汗
うまく書けるよう努力しますので、読んでいただけたら幸いです。
また、ご自身の症状でご相談などありましたら、温穂堂のHPの中のお問い合わせに書き込んで頂ければ、院長がお答えしますので何かございましたらご相談下さい。
温穂堂HP http://www.onpodou.com/
次回 東洋医学の力2・大切な気血について へ続く!