第4話は気(氣)について書こうと思います。
東洋医学、取り分け特に経絡治療においてこの気がとても重要となります。
この気という言葉、なかなかこの文字一文字でピックアップして見ると、漠然としたもので、更にそれを感じ取ったり、動かしたりなんていうとどこかスピリチュアルな印象を抱かれる方もいらっしゃると思います。
この東洋医学からきた言葉、私生活とは遠く感じがちですが、逆に近い印象を受けるものとしては、この字を使った漢字の多さや、それを使った言葉です。
元気・気合い・嫌気がさす・空気を読む・気持ちが悪い。その他、たくさんの意味に使われています。
例えば空気を読むですが、その場の雰囲気をあらゆる観点から感じ取り、それによって行動したり発言をしますよね。これもいわば漠然としてますが、私たち自身何かを感じ取っているのです。
ですが、今日現在私たちが使っている気という表現と、本来の気(氣)では本質的には同じでも意味が少し違ってきます。と言うよりも違った表現方法でつかわれて物があります。
“病は気から”
例えば、“病は気から”これは本来、気持ちが弱いから病になるという解釈ではありません。
本来は、体表等を流れている気が乱れた時に、病の原因となる物に負けてしまい病気になるのです。つまり病は気の欠損からくるという言葉なのです。
つまり病気で弱っている時に、病は気持ちからだよなんて言われると、精神的に弱い自分が悪いなんて考えてしまいがちですがこれは間違いです!
気持ちが弱くなってしまうのは、すでに病が入り込んでしまったが為の結果の一つです。
。。。難しいですよね。でもそこを掘り下げる前に、気は身近にあるという事から徐々に。
気をつかう 気を使い過ぎて疲れますよね?そしてそれがストレスとなり、胃腸や肝臓などの免疫力を弱め、外邪(病の素)の侵入を容易にするのです。
そして本来の気という目には見えないこの存在、意外と私達の生活で知らないうちに普通に使用されているんです!
最近では、赤ちゃんとの親子間で行うスキンタッチも流行っていますが、これは気や東洋医学と繋がってます。といった内容は次回に!
温穂堂HP http://www.onpodou.com/
次回 東洋医学でいう気とは(中盤) へ続く!