第12話 秋の養生〜古典より〜

こないだまで暑いくらいだったのに、先週は治療院で暖房をつける程一気に冷え込みました^^;

全国的に寒いんですかね??

ですが秋らしい気候になってきましたね!といっても立冬まで一カ月もないですが…。

さて、そんな秋の養生法について触れてみたいと思います。今回は私個人の考えとかではなく、中国の前漢時代、つまり今から2000年も前の文献に書かれている秋の養生法を載せたいと思います。結構かたい内容ですのでサラッとでもどうぞ

※原文は白文の為、書き下し文と現代語訳を。

秋三月、此れを容平と謂う。天気は急を以てし、地気は明を以てす。早く臥し早く起き、鷄と倶に興く。志をして安寧ならしめ、以て秋刑を緩やかにす。神気を収斂し秋気をして平ならしめ、其の志を外にすることなく、肺気をして清ならしむ。此れ秋気の応、養収の道なり。これに逆えば則ち肺を傷り、冬に飱泄となり、蔵に奉ずるもの少なし。

なんのこっちゃですね。。

では現代語訳をどうぞ。

秋の三ヶ月(立秋から立冬まで)は、万物が成熟し、収穫の季節である。天気はすでに涼しく、風の音は強く急で、地気は清粛として、万物は色を変える。人々は早寝早起きすべきである。鷄と同じように、夜明けとともに起き、空が暗くなると眠り、心を安らかに静かにさせて、秋の※粛殺の気候の人体に対する影響を緩和させ、神気を※収斂して、秋の粛殺の気を和ませる。心を外にはたらかせないで、肺気を清浄に保持しなければならない。これが秋に適応して、「収気」を保養する道理である。もし、この道理に反すると、肺気を損傷し、冬になって食物を消化しきれないで下痢を病んでしまう。人が冬の潜伏閉蔵するという気に適応する能力を減少させてしまうのである。

※粛殺 ・厳しい秋気が草木を枯らすこと

※収斂 ・引き締まること、まとめること

はい、こちらも意味が少し分からない箇所もありますよね。私もです^^;

では、更に噛み砕いて一部分。

ここでの養生法というのは、秋の気候に応じた過ごし方であります。この時期は気温と湿度がグッと下がり風も冷たく強くなり、乾燥の邪気(燥邪)に一番影響を受ける肺や、呼吸器系の不調に注意です。また、この乾燥により身体の潤いが奪われ、皮膚のかさつき、便秘といった症状にも繋がります。早寝早起きは、秋の太陽の日照時間との兼ね合いですので夏よりも早く寝ることで、自然との調和がとれるのです。また、植物はこの時期に色を変え、実をつけ収穫の時期を迎えます。同じように私たちもまた、体としては収集する時期になりますので、この時期に必要以上に精神を擦り減らしたり、気持ちを外にばかり向けていると、このあとくる冬に不調が重なってきます。ですので秋は身体の冬に蓄え向けた準備も含め、栄養と睡眠をしっかりとり(特に睡眠は夏以上に)身体に潤いを与える事が必要です。

※下記オレンジ枠の中がこの季節に関係性のあるものです。

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とはいえ、この養生法を完璧に全うするのは難しいです。ですが、少し意識するだけでかなり違うので、先ずは睡眠と食事からでも^^

 

温穂堂HP http://www.onpodou.com/

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