心の働き

現代では一般的に、心臓と呼ばれその作用は循環が主になります。動脈を伝い全身に血液を送り、全身から静脈を伝い戻ってきた血液を肺へ送り、また全身へくまなく循環させています。心臓の機能が停止してしまえば生命の維持が出来なくなってしまいます。これは言わば、国の王様が国政をしているようななものなのです。突然王様がおかしな行動に走ってしまうなと、国の崩壊の危機に晒される事だってあります。

こういったことから、前回の内容と重複しますが、王様を意味する【君主の官】と呼ばれます。

 

・こころが痛む

東洋医学において心の働きは、何も循環だけではありません。【神を蔵す】心の働きは神秘的であるとされています。よく私たちはこころが痛いとか、心が折れるなど、感情を表す際に心という言葉を自然と使います。使わずとも、胸に響くなど場所として心蔵あたりを示すこともあります。

東洋医学では、心は感覚・感情に関係しています。味覚、視覚、聴覚などそれぞれ舌、目、耳など機能としては肝臓、腎臓の支配だったりしますがそこからの情報を受けるのは心とされています。心が感じ取り、脳に指令を出していると考えられていました。そこを先人たちは感じ取り、先の心が折れるなどの言葉につながってきているのだと思います。

・鍼灸が出来ること

現代では精神的な疾患や、精神的要因を含む病が増えてきています。しかしこういった東洋医学の考え方の中に、病を改善するヒントがあると思います。薬を使い気持ちの上げ下げをその都度調整するだけでなく、身体のバランスをとり、体調が落ちる要因となる根本の部分を少しずつ埋めていくことで自ずと、同じ病になりにくい身体を作っていってくれるのです。自己治癒力は、何も傷口を塞いでくれるだけではありません。計り知れないものがあります。その動き出しに少しでもお手伝い出来るように私自身も、もっともっと学び、経験を積み、お役に立てるように精進していきます!

 

温穂堂HP

http://www.onpodou.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です