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心の働き
■中に含め所蔵しているもの
・神を蔵す
・神を所蔵して意識と精神活動を受け持ち、五臓六腑を統率する事から君主の官と言われる。君主つまり国でいう国王です。前回までの肝がこれに対して将軍の役割をして、あらゆる外からの攻撃に瞬時に反応して身体を害のあるものから守る働きをしていました。
またその昔、こころの働きほど神秘的なものはないと考えられ、心には神が所蔵されているとされた。そこから、精神という言葉に繋がってきます。精・神=腎臓・心臓となりこの2つの臓器は密接な関係にあります。
※腎臓の精に、ついては別項にて。
心は感情とさては喜びに配当されています。つまり心が正常ならば、気分は和やかになり、体内の循環もよくなります。しかし、喜び過ぎ、ハメを外しすぎると気持ちが浮くと同時に頭の方へ熱が溜まりやすくなり、のちに頭痛や吐き気に襲われる事があります。
もともと、血を常に循環させる臓器の性質から熱を蓄えやすいので、更に熱が更新されるとまた左右に配置される肺に熱が移り、呼吸器症状へと波及する事もあります。
・最近の症状として
心は季節に配当すると、夏となります。この時期は外気の暑さもあり、上手く発散できないと非常に胸苦しく、時に熱中症を引き起こします。ですが、ここ1ヶ月、冬にも関わらずこの心臓が強くなりすぎている患者さんが多いです。(医学的には心配なく、バランスとして診た時に)
この冬に配当される臓器は腎臓になります。そして心臓と腎臓は火と水の関係にあります。
おそらく、この幾度となくくる寒波によって腎臓がバランスを崩し、心臓の熱を冷ます役割が上手く出来ていないようです。
すると、なんだか胸苦しく、みぞおちあたりが苦しく、詰まる感じがして気持ち悪い。またのぼせ、夢を沢山見る、あまり寝れない。などの諸症状を引き起こします。
ですので、セルフケアとして上の熱を下に下げる為にも、足元を暖かくし足が比較的暖かい状態を作ってあげると少し緩和してくれるかもしれません。
温穂堂HP http://www.onpodou.com/